デイキャンプ中心のキャンパーが、実際に使ったキャンプギアのレビューや最新情報をまとめたサイト
私は冬場のキャンプには、Nordisk(ノルディスク)のAlfeim 12.6(アルフェイム12.6)を使っています。
冬場でもポリコットン生地のおかげで、テント内でストーブを使えばかなりあったかいのですが、気になるのがその耐水性能かと思います。
実際に、私が雨の中アルフェイムを使ってみたので、その時の感想も含めてレビューしたいと思います。
私はデイキャンプを始めてから2年目になります。
ソロやパートナーさんとのデュオデイキャンプを楽しんでいます。
1、2名で使いやすいキャンプギアを中心に購入・レビューしていますので、参考にしていただければ嬉しいです。
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ポリコットン生地は、その優しい風合いから多くのキャンパーさんが使用しているテントです。
私もポリコットン生地のテントで有名なノルディスクのアルフェイム12.6をパートナーさんとのデイキャンプで使っています。
しかし、ポリコットン生地はポリエステル製の一般的なテントと比べて、雨に弱いという弱点があります。
キャンプではしばしば雨が降ります。初めから雨が降っていれば、キャンプするのをやめれば良いですが、キャンプ中に雨が降ると、片付けるにしてもある程度テントは濡れてしまいます。
テントの耐水性能は、「耐水圧」で表示や比較されることが多いです。
多くのテントで1,500mm前後の耐水圧があるにもかかわらず、ノルディスクのアルフェイムの耐水圧は350mmです。
この数値を見るだけでも、他のテントと比べるとノルディスクのアルフェイムは雨には弱そうだなと感じるかと思います。
とは言っても、雨が多少降っただけでもテント内が濡れてしまうのか?実際にどれだけの雨に耐えられるのか?気になる点かと思います。
また、雨で濡れてしまったあとのケアはどうすればよいのか?
今回は、普段私が使っているポリコットン生地を使ったノルディスクのアルフェイム12.6の、雨の中使った時の感想やその後のケアについて、ご紹介します。
ポリコットン生地は、ポリエステルとコットンの混成でできています。
ノルディスクのアルフェイムの場合は、ポリエステル65%、コットン35%でできています。テントによりこの組成には若干の違いがあります。
ポリコットン生地の特徴の一つに、ポリエステル生地と比較して「火に強い」点が挙げられます。
一般的なポリエステル生地は火に弱いため、焚き火等の火元近くで使うと、舞い上がった火の粉によって簡単に穴が空いてしまいます。
コットン生地は火にもある程度強いため、ポリコットン生地を使用したアルフェイムであれば、近くで焚き火をしても火がテントに燃え広がりにくいので、安心して焚き火ができます。
そして弱点の耐水圧ですが、ノルディスクのアルフェイムの場合は350mmとスペックの記載がありました。アルフェイムと同様のコットン混成生地の場合は、ほぼ同様の耐水圧と考えた方が良いと思います。
ちなみに、スノーピークのアメニティドームMで1,800mm、コールマンのツーリングドーム/STで約1,500mmの耐水圧を誇ります。数値だけで比べると、ポリコットン生地の耐水圧は圧倒的に低いです。
しかし、コットンには水を含むと膨張して水や空気が入りにくくなるという特徴があります。
ポリエステル製の生地のテントでは、ポタポタと雨がしたたってくるような場合でも、ポリコットン生地であれば、テントの内側に雨が染み込む程度で、雨がしたたるようなことが少ないとされています。
テントの耐水性を比べる指標の一つに、「耐水圧」があります。
耐水圧とは、生地の上に1cm四方の水が入る筒を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかを指しています。
傘では250mm前後、レインウェアでは10,000mm前後の耐水圧のものが多いです。
大まかな雨の目安としては、
小雨・・300mm
中雨・・2,000mm
大雨・・10,000mm
嵐・・・20,000mm
の耐水圧が必要と言われています。
雨の降る時間等により必要な耐水圧は前後します。
降水量とは異なる数値であることに注意が必要です。
傘の耐水圧は250mm前後ですが、雨の中傘を使っても雨が傘に染み込んでポタポタと傘の内側から雨がしたたり落ちてくることはないかと思います。
キャンプの場合、長時間テントを張ることになるので、耐水圧が高いに越したことはありません。
しかし、アルフェイムはポリコットン生地の特徴である「水を含むと膨張する」という特徴により、私がしっかりと降る雨の中使っても、表面が濡れていても水がテント内に落ちてくることはありませんでした。
ただし、あくまで6時間前後のデイキャンプ時での経験なので、1日中ずっと雨に降られた場合は結果が異なるかもしれませんのでご了承ください。
実際何度か雨の中ノルディスクのアルフェイムを使用したことがあります。
コットンの性質から、確かに強めの雨が長時間(3〜4時間)続くと、アルフェイムの内側が少し濡れていることがわかります。しかし、その雨がポタポタと落ちてくることはなく、触ると少し冷たいと感じるくらいで済みました。
そしてコットンは暖かい空気を外に逃しにく性質もあるため、雨の中でもノルディスクのアルフェイム内は、思っていた以上に暖かいです。
一方で、夏場はかなりテント内は暑くなります。
ちなみに、アルフェイム専用のフロアについても、雨の中使っても全く足元が濡れことはありませんでした。
気になる点は撤収時、濡れたテントを畳んだり持ち運ぶときの重さです。
コットンはしっかりと水を吸収するため、水を含んでいない時と比べてかなり重くなります。
また、しっかりと乾かさないと、カビや異臭の原因になります。
雨の中使った際は、早めにしっかりと干して水分を完全に取り除くと、長期間テントを使用できます。
私は雨の中使った後は、必ずベランダでアルフェイムを干しています。
中々雨が上がってすぐに干すこともできない時がありますが、雨の後使って1週間後にしっかり干せば、1年ほど使った今でもカビは生えていません。
実際、雨を含んだアルフェイムはかなり重いです。元々ポリコットンのためテントの重量があるのに加え、雨を含むことでさらに重くなります。
雨の中アルフェイムを使うときは、しっかりとテントの生地がピンとなるように張ることもポイントです。
特にテントの下部がたるんでいると、そこに雨がたまってしまいます。
アルフェイムは円錐形をしているので、しっかりと張れば雨がたまる部分がなくなり、水が一点に集中するのを防いで防水性を高めます。
雨が降っている際は、特にテントがピンと張られているか確認すると良いかと思います。
また、冬キャンプでは朝晩の気温差により、朝起きた時に朝露がテントの内側にびっしりとつき、シェルフ(寝袋)がビチャビチャだったという話をよく聞きます。
ポリコットン生地もその影響を受けますが、コットンが水分を吸収してくれるので、ポリエステルのテントと比べて、テント内がビチャビチャになることが少ないようです。
耐水圧以外にも意外なメリットがあるのもポリコットンテントの嬉しいところです。
ポリコットン生地のテントは、確かに雨の中使うと、撤収の時はその重さがあだとなったり、使用後は干して水分をしっかり除去しなければなりません。
しかし、ポリエステル生地のテントであっても、大雨の中長時間使用していればテントの中にも雨が入ってくる恐れがありますし、ポリエステルだから使った後に干さなくても良いわけではありません。
大事にメンテナンスをしてあげれば、それだけ長くポリコットンテントは使うことができます。
ポリコットン生地のタープもありますので、気になる方はまずタープでどのくらいの雨に耐えられるか確認するのもありかと思います。
テントの購入をお考えの方は、ポリコットンテントも候補にあげてみてはいかがでしょうか。多くの方が使っているノルディスクのアルフェイムは、ポリコットンテントの中でもオシャレでオススメです。
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