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2020年5月にiPad版Photoshopのブライに、筆圧感度を調整できるように機能が追加されました。使い方をイラストを使いながら詳しく解説します。
iPadとApple Pencilの組みわせであれば、4,000以上の段階に細かく分かれた筆圧を感知し、イラスト等に反映することができます。2020年5月のiPad版フォトショップのアップデートにより、この機能をiPad版Photoshopのブラシでも活用できるようになりました!
その細かな調整方法について、今回はご紹介します。
また、今回のアップデートの目玉となるであろう「トーンカーブレイヤー」の使い方については、別途記事にしましたので、トーンカーブレイヤーの使い方が気になる方はこちらの記事を参考にしていただければと思います。
iPad版Photoshopにトーン調整機能が追加されたので実際に使ってみた
Apple
iPad Pro (12.9インチ, Wi-Fi, 512GB) – スペースグレイ (第4世代)
(未評価)
iPad版Photoshopでブラシの調整をするには、上の画像のように「ブラシ」をタップした後に、出てくるメニューから設定することができます。
数字はブラシの太さを調整する際に使用します。数字が大きいほど太いブラシとなり、太い線を描くことができます。
上の画像のように数字の下にある黒いレイヤーのようなアイコンをタップすると、ブラシの不透明度を調整吸うることができます。スライダーを上にするほど不透明度が低下し、ブラシの透明度が高まります。
さらに、上の写真のように丸いドットのようなアイコンをタップすると、ブラシのふちのぼかし具合を調整することができます。スライダーを上にするほどぼかしがなくなり、硬いブラシにすることができ、スライダーを下に動かすとボカシが大きくなり、重ね塗りするとグラデーションが生まれるようになります。
一番下のドットラインのアイコンをタップすると、上の画像のようにさらに細かなブラシの調整をすることができます。描画モードを切り替えれば、レイヤーではなくブラシに様々な効果を与えることができます。
筆圧の強弱によるブラシのサイズを変更できるようにするには、上の画像のように、ブラシを選択した後に表示されるメニューの一番下にあるドットラインのアイコンをタップし、表示されるメニューの中から「筆圧でサイズを設定」をオンにすると、筆圧感度調整機能が有効になります。
また、ブラシのサイズではなく、筆圧でブラシの不透明で尾を調整するようにするには、「筆圧で不透明度を設定」をオンにすると、その機能が有効になります。
また、筆圧感度を変更するには、上の画像のように、ホーム画面右上にある「歯車(⚙)」アイコンをタップし、ポップアップされるメニュー内の「入力」から、「筆圧感度」のスライを左右に動かすことで調節することができます。
実際に「筆圧でサイズを設定」をオンにし、ブラシを使ってみたのが上の画像です。一番上のラインが機能をオフにした状態、続いて機能を一番弱く設定した状態、中間に設定した状態、最大に強く設定した状態のラインの違いを表しています。機能の効果を強めるごとに、ラインの太さに変化が生じやすくなり、ラインの太さの変化がより細かく表現することができるようになります。
今度は「筆圧で不透明度を設定」をオンにし、ブラシでラインを描いてみたのが上の画像です。
ブラシサイズの変更と同様に、上のラインから順に、設定をオフにした状態、続いて機能を一番弱く設定した状態、中間に設定した状態、最大に強く設定した状態のラインの違いを表しています。
ブラシの不透明度が筆圧で変化させることができれば、レイヤー効果の強弱がマスクを使ってブラシで細かく設定できそうです。
今まではブラシメニューから毎回ブラシの太さや不透明度をスライダーを使って調整していましたが、これからはApple Pencil1つで行うことができるようになります。
当然慣れは必要になるかと思いますが、左手でブラシの設定を調整するためにスライダーをいじる必要がなくなるので、空いた左手でさらなる機能の調整をできるようにもなります。
まだまだ続くiPad版Photoshopの進化を、これからもご報告していきたいと思います!
2020年5月にiPad版Photoshopでもトーンカーブによる調整ができるように機能が追加されました。使い方をイラストを使いながら詳しく解説します。
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iPad版Photoshopに新たな機能「トーンカーブ」が追加されました。
パソコン版で使用している方も多いのではないでしょうか。明るさの調整や彩度の調整に便利なトーンカーブ機能が追加されたのは、喜ばしい限りです。
また、iPadらしいトーンカーブの調整方法もありました。
今回は、iPad版Photoshopでの「トーンカーブ」による調整方法をまとめてみましたので、皆さんのiPadによる現像に、少しでもお役に立てればと思います。
トーンカーブによる調整を行うためには、①新規レイヤーからあらかじめ「トーンカーブレイヤー」を選択しておく、または②空のレイヤーに「調整を追加」からトーンカーブを選択するの2通りがあります。多くの場合、①のトーンカーブレイヤーをあらかじめ選んでレイヤー追加した方が作業も早いかと思います。また、②の方法は、すでにレイヤーを追加した場合に有効ですので、覚えておいても良いかと思います。
①まずは「レイヤー追加ボタン」を長押しします。
②単なる空のレイヤーを追加する「新規レイヤー」か、いろいろな調整をすることができる「調整レイヤー」のどちらかを追加することができます。ここでは、「調整レイヤー」をタップします。
③すると、8種類の調整方法(明るさ・コントラスト、カラーバランス、露光量、レベル補正、白黒調整、トーンカーブ、色相・彩度、自然な彩度から選択できる。2020年5月下旬現在。)が選択できるようになるので、ここで「トーンカーブ」を選択します。
以上の方法で、「トーンカーブレイヤー」を追加することができます。
今回は、「トーンカーブ」による調整方法をご説明しますが、以上の方法で調整レイヤーを追加すれば、「明るさ・コントラストレイヤー」や、「カラーバランスレイヤー」等の他のレイヤーを追加することができるので、いろいろな調整レイヤーを追加することができるようになります。
空のレイヤーを追加した時などに、そのレイヤーをトーンカーブで調整する方法は以下のとおりです。
①調整したいレイヤーを選択したら、「レイヤーのプロパティ」ボタンをタップします。
②レイヤー効果の下にある「調整を追加」ボタンをタップします。
③調整レイヤーの中から「トーンカーブ」を選択します。
この「レイヤーのプロパティ」ボタンは、後からレイヤーの効果を強めたり弱めたりする際に使用するボタンなので、覚えておくと良いかと思います。
上のどちらかの方法でトーンカーブレイヤーを追加したら、実際にトーンカーブを調整していきます。
①まずは調整方法を選択します。
パソコン版と同様に、頂点を打ち、頂点を移動させて色を調整する「頂点」と、Apple Pencil等を使用して、より直感的に色を調整する「描画」の2通りがあります。
パソコン版のトーンカーブに慣れていらっしゃる方は、「頂点」での方法がパソコンと同様の調整方法になるので使いやすいかと思います。一方、より細かく調整したり、今までのトーンカーブによる調整ではできなかった、「自分でカーブを描く」方法を試したい方は「描画」を選ぶと良いと思います。
上の写真:調整方法で「頂点」を選択した場合。パソコン版と同様に、頂点を移動させて色を変化させることができる。
上の写真:調整方法で「描画」を選択した場合。アップルペンシルで書くのは意外と慣れが必要そう。
LLPsが少し「描画」でカーブを描いた限りでは、綺麗な色を出すことが難しかったですが、逆に今までのトーンカーブの使い方では出なかった色を出すこともできたので、今までの自分の現像方法とは違った表現をしてみたい方は、「描画」を選択すると、意外な絵を作ることができると思いますので、チャレンジするのもありかと思います。
②調整方法で「頂点」を選択した場合、カーブの調整したい部分をタップして頂点を設定し、頂点を移動させればタイムリーに色が変化します。
「描画」を選択した場合、Apple Pencil等で自分でカーブを直接書くことで、色が変化していきます。「描画」での調整には経験が必要だと感じましたが、いろんな表現がすぐにできるので、自分の好みの絵になるまで何度もやり直すと良いと思います。
③「頂点」「描画」どちらの調整方法を選んでも、全体の色味を一度に調整できる以外に、赤、緑、青それぞれ別々にカーブを調整することもできます。
円が塗りつぶされている部分が選択されていることを表しているので、赤色のトーンカーブを調整したいと思った時は、赤色の円をタップし、カーブを調整すれば赤色のみが変化していきます。
トーンを調整していると、少し効果が強くなりすぎる場合が結構あります。その際、トーンカーブで以前の状態に完全に戻すことは難しいので、「トーンカーブ」プロパティの下にある「レイヤー効果」プロパティで調整すると比較的簡単に調整することができます。
調整方法はレイヤーの「不透明度」を変更するか、レイヤーの「描画モード」を変更することで調整できます。
不透明度は、デフォルトで100%になっているので、レイヤー効果が100%発揮している状態になります。この数値を小さくしていくことで、そのレイヤー効果を弱めることができるので、ちょうど良い数値にしていきます。
また、描画モードではレイヤーの効果を大きく変えることができます。2020年5月現在で実装されている描画モードは、「通常、ディザ合成、比較(暗)、乗算、焼き込みカラー、焼き込み(リニア)、カラー比較(暗)、比較(明)、スクリーン、覆い焼きカラー、覆い焼き(リニア)・加算、カラー比較(明)、オーバーレイ、ソフトライト、ハードライト、ビビッドライト、リニアライト、ピンライト、ハードミックス、差の絶対値、除外、減算、徐算、色相、彩度、カラー、輝度」の27種類から選択することができます。
ちなみにその下にある「効果」プロパティと「スマートフィルター」プロパティは2020年5月現在まだその機能は実装されていません。
今までトーンカーブでの調整がそもそもできなかったので、その機能が追加されたことはiPadでの現像作業の効率化に一役買ってくれることは間違いないと思います。iPadらしい調整方法である「描画」での調整は、初めは慣れるのに時間がかかると思いました。しかし、慣れていないからこそ、今までの自分が現像した絵とは異なる色味になるので、新たな作品を作れるチャンスでもあるように感じました。
しかし、いくつか気になる点がありました。
まず、今までは全くなかったのにアップデートしてからPhotoshopのアプリがよく落ちるようになりました。LLPsが使用しているのは、第4世代iPad Pro12.9インチなので、最新のiPad Proになります。それでも現像している最中によくアプリが落ちてしまいました。トーンカーブによる調整が重たい作業なのか、アプリのバグ等によるものなのか明確な原因は分かりません。しかし、現像中によく落ちてしまっては、そもそも現像作業がままなりません。他の調整レイヤーを使っている際はアプリは落ちなかったので、トーンカーブの調整レイヤーに原因があるのかもしれません。次回のアップデートで修正されると良いのですが。。。
パソコン版Photoshopのトーンカーブレイヤーに関する違いとしては、パソコン版Photoshopでは「入力、出力」の部分で一度に明度の調整ができたのに対し、iPad版Photoshopではこの「入力、出力」での調整はできません。パソコン版Photoshopでは「入力、出力」に数値を打ち込めばすぐに調整できたのですが、iPad版Photoshopでは数値を入力することができません。
また、iPad Proの処理機能の限界なのか、トーンカーブで色を調整すると、色が置き換わるのに一瞬間が生じます。大きく色を変更する際はしょうがないのですが、微調整をする際にも一瞬間をおいた後に色が変わるので、気になる方はいらっしゃるかもしれません。
今判明したことではありませんが、現時点ではiPad版Photoshopでパソコン版Photoshopと同じ機能が使えるわけではありません。少しずつ進化し、できることを増やしている段階ですので、機能がないことに落胆するのではなく、今の機能を使用して、今までにない写真を作ってみてはいかがでしょうか。